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なしっぺのITブログ

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Arch LinuxをHyper-V仮想マシンにセットアップする

f i tA: 2018-05-30 C: 0 件のコメント

軽量で汎用性の高い、Arch LinuxをHyper-Vホスト上に一からセットアップした記録です。Hyper-Vホスト上での仮想マシン作成、fdiskを用いたパーティション操作からOSイメージのインストールまでをカバーしています。ArchのCUI環境は他のディストリビューションと比べ、メモリ使用量がかなり少なく軽量です。

セットアップ手順

目次

  • 1 セットアップ手順
    • 1.1 仮想マシンの作成
    • 1.2 インストール先ディスクの準備
      • 1.2.1 パーティションの作成
      • 1.2.2 パーティションの初期化
    • 1.3 ArchLinuxのインストール
      • 1.3.1 ネットワークの設定
      • 1.3.2 レポジトリ設定の更新
      • 1.3.3 システムのコピー
    • 1.4 おまけ
      • 1.4.1 ネットワーク管理
      • 1.4.2 レポジトリの更新
      • 1.4.3 sshdのインストール
      • 1.4.4 sudoのインストール
  • 2 まとめ
  • 3 参考URL

仮想マシンの作成

  1. Hyper-Vマネージャーから第2世代仮想マシンを作成する。

  2. メモリは最低でも768MB割り当てておけば、インストールは正常に終了します。

  3. 仮想マシンを作成した後、セキュアブートを無効にしておく。

インストール先ディスクの準備

パーティションの作成

  1. ArchLinuxのインストールディスクを仮想マシンにアタッチして起動し、コンソールが立ち上がるのを待つ。コンソールでは常にTab補完が利用可能。

  2. (日本語キーボードを使用している場合)キーボードレイアウトをjp106に設定。

    localectl set-keymap jp106

  3. パーティション操作ツールであるfdiskを起動。

    fdisk /dev/sda

  4. 『g』キーを押して、GPTテーブルを作成する。
    →Created a new GPT disklabel…と表示されれば成功している

  5. efiパーティションを準備する。『n』キーを入力し、エンターキーを二回押す。

  6. LastSectorを+512Mに指定。Enterキーで続行する。

  7. 5-6の作業をあと2回繰り返して、以下の3つのパーティションを作成する。

    Partition #用途Last Sector (+サイズ)Partition Type
    1EFIブート用+512MB1
    2※SWAP+2048MB19
    3ルート残りの領域すべて (空欄)(default: 20)
  8. 一番目のパーティションをEFIパーティションに設定。以下のキーを順番に入力:『t』『1』『1』

  9. 同様に二番目のパーティションをスワップに:『t』『2』『19』

  10. 『p』を押してパーティション内容を確認する。以下のように表示されればOK。

  11. 『w』キーで変更を書き込む

パーティションの初期化

  1. スワップパーティションを有効化する。

    mkswap /dev/sda2
    swapon /dev/sda2

  2. ルートパーティションをext4でフォーマット。

    mkfs.ext4 /dev/sda3

  3. EFSパーティションをFAT32でフォーマット

    mkfs.fat -F32 /dev/sda1

  4. 作成したパーティションをマウントする。

    mount /dev/sda3 /mnt
    mkdir -p /mnt/boot/efi
    mount /dev/sda1 /mnt/boot/efi

ArchLinuxのインストール

ネットワークの設定

インターフェース一覧を表示

ip link show
DHCPを利用する場合
  1. dhclientを利用する。
    dhclient eth0
手動で設定する場合
  1. IPアドレスをCIDR表記でeth0に指定。
    ip addr add 192.168.0.100/24 dev eth0
  2. デフォルトゲートウェイを追加。
    ip route add default via 192.168.0.1
  3. DNSサーバーのアドレスを/etc/resolv.confに追加
    echo 'nameserver 8.8.4.4' >> /etc/resolv.conf

レポジトリ設定の更新

  1. (国内運用のサーバーの場合)パッケージのダウンロード先jaistのサーバーに変更する。
    vim /etc/pacman.conf

    ※vi(m)が苦手な方はnanoエディタが利用可能です。

  2. [core]の行で『o』キーで行を挿入。以下のエントリを入力。

    Server = ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ArchLinux/core/os/$arch

  3. Escキー、『:』『w』『q』『!』と順番に入力して、保存。

システムのコピー

  1. システムをインストールする。

    pacstrap /mnt base

  2. マウント情報をコピーして、新しいシステムに移行する。

    genfstab -U /mnt > /mnt/etc/fstab
    arch-chroot /mnt

  3. grub(ブートローダー)をインストール。『Y』キーで続行。

    pacman -S grub efibootmgr

  4. ブートローダーをEFIパーティションにインストールする

    grub-install --target=x86_64-efi --efi-directory=/boot/efi --bootloader-id=GRUB
    grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

  5. タイムゾーンを設定

    ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
    hwclock --systohc

  6. ホスト名を設定

    echo 'hostname' > /etc/hostname

  7. rootパスワードの設定

    passwd

  8. 以上でセットアップは終了です。exitコマンドでchrootを抜けて、rebootで再起動します。

おまけ

ネットワーク管理

Arch Linuxでのネットワーク設定管理にはsystemdを使うのがシンプルでよいです。

systemctl enable systemd-networkd

レポジトリの更新

pacman -Syy

sshdのインストール

pacman -S opelssh
vi /etc/ssh/sshd_config
systemctl enable sshd

sudoのインストール

  1. pacmanを利用してインストール
    pacman -S sudo

  2. sudoersファイルのwheelの行をコメントアウト

    vi /etc/sudoers

  3. sudoを利用したいユーザーをグループwheelに追加。

    usermod -aG wheel ユーザー名

まとめ

Arch Linuxは非常に軽快に動作しますが、インストールには多少の手間がかかります。初期インストール後にスナップショットを作成しておくか、仮想ディスクのコピーを作成しておくとで次回以降が楽になります。

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参考URL

https://wiki.archlinux.org/index.php/Installation_guide
https://wiki.archlinux.org/index.php/GRUB
https://wiki.archlinux.org/index.php/Hyper-V
https://access.redhat.com/sites/default/files/attachments/rh_ip_command_cheatsheet_1214_jcs_print_ja4.pdf

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